温泉に入る野生の猿!地獄谷野猿公苑に行って来ました
長野県の地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルが温泉に入りに来ることで有名です。
是非一度その様子を見てみたいと思い、先日休みを取って行ってきました。
野生のニホンザルとの共存
地獄谷野猿公苑は長野県の市街から、かなり山奥に入ったところにあります。
公苑の周囲半径数キロメートルのところに、ニホンザルが群れを作って生息しており、餌、そして温泉で温まることを目的に公苑を訪れます。
公苑スタッフによる餌やりはありますが、飼いならしているというわけではないので、野生の生態を壊さないレベルの餌やりにとどめています。
ですので、観光客による餌やりは禁止・触ってもいけません。
その他にも公苑内ではいくつか人間にルールを設け、人間と野生の猿が共存できる、ベストな環境であるよう配慮されています。
公苑のニホンザルは、人の足元スレスレに寄ってきますが、人間に危害を加えることはありません。
しっかりと人間がルールを守っていれば、野生の猿が人間の真近で、下の写真のように寛いだ自然な姿を見せてくれるのだ、と感動します。
世界中で人気
1970年に雪をかぶりながら顔を真っ赤にして温泉につかる写真が、アメリカの著名な写真雑誌『LIFE』の表紙を飾り、「Snow Monkey of Japan」として紹介されたこともあります。
以来、世界中で地獄谷野猿公苑のニホンサルは有名となり、外国人観光客が大勢訪れています。
アクセスは・・・
長野駅から長野電鉄で1時間ほど行き、その後バスかタクシーで20分くらい、更に車の入れない山道を徒歩で30分ほど行ったところにあります。
野生のサルが生息するだけあって行くのに少し大変ですが、その自然はとても素晴らしいです。
ニホンサル以外にも多くの野生動物が生息しており、私も実際にカモシカに遭遇しました。また、行った時期が11月だったため山肌の紅葉が見事でした。
これ重要かも!行くときは時期に注意!
地獄谷野猿公苑のニホンサルは野生のため、いつも公苑にいるわけではありません。
山から下りてくるのも帰るのも、猿の都合次第です。
ですので、公苑に猿が不在ということも多々あります。
特に9月~11月は、繁殖期な上、山に木の実など食べるものが豊富なため、数日公苑に来ないということがあります。
私は11月初旬に連続して2日間、公苑に行ったのですが、一日目は13時頃にようやく山から下りてきてくれ、15時くらいには帰ってしまいました。
公苑には来てはくれましたが、まだまだ温泉に入るには暖かいのか、湯に浸かってくれず、そのお湯を飲んだり温泉の周りの岩に座って毛づくろいをするばかりでした。
2日目は、なんと1日中全く公苑には姿を見せてくれませんでした(悲)。
公苑スタッフの人が山に出て、猿の様子を遠くから観察して「今、向かっているようです」とか「公苑とは違う方向へ行ってしまいました」など、状況を教えてくれますが、なんせ野生のためスタッフの人にも猿の行動は読めなません。
来ることを期待し、サルのいない観光客だけの公苑で待ちぼうけしました。
温泉に浸かるニホンサルを見たかったら、雪の山道を歩くのに少し苦労はあるかもしれませんが、寒い真冬に行った方がいいと思います。
こんなに近くで見られるの?!かわいすぎる!
公苑のサル達は子猿も親猿も、人間など見えていないのかというくらい本当に近くまで寄ってきて寛いでくれます。
私を囲んで周りで喧嘩を始められた時は、どうしようかと戸惑いました(笑)。
野生のニホンザルの自然な姿を至近距離で見られる、とても貴重な場所である地獄谷野猿公苑。
こうした施設を定着させたスタッフの人のこれまでの苦労は、大変なものだったと思います。
これからも継続していくために、観光客がきちんとルールを守ることで、野生の猿と人間が共存できる素晴らしい場所となります。
地獄谷野猿公苑:
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
公式ホームページ
http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/
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知ってるか知らないかだけで作業スピードが全く違うので読んで損のない本。